EVERY DAY

前に会社にいた方が、出張に行くたびになにかをお土産といって買ってきてくれていた。

ほとんどご当地のお菓子だったけれど、たまに、どこで買ったのかと思うようなよくわからない人形とかを買ってくることもあった。

その人はいろいろあって会社を辞めてしまったけれど、辞める前には「これ以上、会社を嫌いになりたくない」と言っていたのを覚えている。

この会社のこと、好きなんだなあ。そう、しみじみと思った。

私は今でも会社のことがそんなには好きではない。けれど、未経験で雇ってもらったのは感謝しているし、今もそこそこのホワイト環境で働いているように思う。

(残業が多いのは、三割くらいは私の効率の悪さが原因だ)

でも、会社のことが好き、と思ったことはない。どうしても納得のいかないこと(そして私には変えようのないこと)があるから、それが解消されるまで、きっと私は会社のことを好きになることはできないだろう。

その人が在職中、いろいろ話を聞いた。どうでもいい話の方が多かったし、会社の話もすべてがいい話というわけではなかった。それでもこの人は本当に、「この会社で働いている」んだなあと思ったのだ。

私には「この会社をこうしたい」と考えることはあまりない。

自分の手元の仕事をもう少し効率良くさせたいとか、面倒くさいことを減らしたいとか、そういうことは思うけれど、この会社をよりよくするために何かを考えることは、あまりない。

振り返ってみれば多少はあるかもしれないけれど、やっぱり日々の業務に忙殺されていると、自分のデスクに収まっている程度の仕事のことしか考えることができない。

この歳で、その程度の意識で働いているのもまずいとは思う。

熱意を持って働いていないことへの少しの後ろめたさから逃れるために、無駄に残業しているのかもしれない。

この会社にこんなに自分の時間を割いていますよ、という、自分への免罪符だ。

もらったものの、捨てることもなんとなくできなくて、とりあえずデスクの引き出しにしまってある、どこで買ったのかも知らないアヒルのおもちゃが目に入るたびに、まだ免罪符を掲げたままでいたい自分に気まずくなって、引き出しを閉めてしまう。

毎日ではないけれど、そういう日を送ることもある。

 

http://verymerryeveryday.1101.com/post/155764641593/national-rubber-ducky-dayus-おなじみの黄色いラバーダック

verymerryeveryday.1101.com

 

余談

・お題求む

書きたいことがたくさんあるのだけど、仕事が終わったあとだったり、まだもう少し考えたい、ということを無理やりに考えることをまだしたくなくて、もう少し楽な気持ちで書けるものを探してみた。

とりとめのない日記を書くのがあまり得意ではなくて、テーマやお題が欲しい。

平日の夜に何かを書こうとしたら、つまらない仕事の愚痴になってしまいそうだ。(今回も結局仕事の話になってしまったけれど)

ブログの話題をつくる程度のオリジナリティーも無いのかあ、と少し悲しくなったけれど、テーマやお題、何か気に入ったフレーズやシチュエーションへのレスポンスに関しては、わりと良いと思っている。

友人がツイートしたちょっとしたネタから着想を得て本を書いたこともあるし、そういうときに自分の頭のなかで起こっている、際限なくイメージが広がっていくような感覚は気持ちがいい。

友人のネタの出しかたというか、そのオリジナリティーや世界観が素敵だから、魅力的な物語を作り出せるというのはもちろんだ。

でも、それを膨らませることのできる自分の力は認めてあげたいと思う。

・お題発見

たまたま手帳を探そうとほぼ日のサイトを見ていたら、日めくりカレンダーのページを見つけた。

実際の日めくりカレンダーと連動しているみたいで、印刷されたものと同じ写真の日もあれば、違うアングルの写真もあるらしい。

1/1から今日まで、13日間の写真を見る限りでも可愛かったので、会社に置きたいと思って実際のカレンダーが欲しくなったのだけれど、もう売っていないみたいで、どこも完売になっていた。

webで見るのもまた面白いかなと思って、数日前から見ている。

ただの一枚の写真。

被写体はもちろん、そこに添えられた文章に何かを思うこともあるし、その日の記念日に興味を持つこともある。

きっとこの写真を見なかったら思い出すこともなかっただろう出来事や、ふと思った感情、そういうのを書き留めておこうと思って、気が向いたらその日の写真で書くことにした。

いつまで続くかわからないけれど(明日は書けないし)、何も思い浮かばないけど何か書きたい!という日には、きっとありがたい存在になる気がする。

 

なお、明日は私の誕生日である。

なんてことのない1日だし、旅行の日だし、仕事の次の日だし、この日だけの1日だ。